【AWS】驚愕!AWSバックアップは世代管理対象外に休日を指定できない

AWS

バックアップ要件には、まず間違いなく保存期限の指定があります。
それが5日と言われたら、多くは営業日を意味します。

この5日を保存しておく仕組み、バックアップソフトウェアで実現できると安易に考えているとしたら、それは危険です。

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AWS Backup世代管理の仕様と問題

AWS Backup(以下AWSバックアップ)の世代管理仕様で考えると、保存期限の指定は日数のみです。つまり、休日や祝日を世代数から除外するなどの設定をすることができません。

世代数に「休日、祝日を含む、含まない」といった管理できないということは、土日、大型連休や年末年始など休日、祝日をまたぐ運用に対して注意が必要です。

上記の例、バックアップ保存期限の要件として5営業日、バックアップデータを保存しておく必要がある場合を考えます。

AWSバックアップ機能で保存期限を5日と指定すると、土日をまたぐケースだと3営業日分しかバックアップデータが存在しなくなります。5日連続休日になる場合だと直前1日分しか存在しなくなります。5営業日のバックアップデータを保存しておくといった要件を満たせません。

これはAWSバックアップに限った話ではなく、休日、祝日を営業日、非営業日として管理できるバックアップソフトのほうが少ない印象です。

では、バックアップソフトウェアにその機能がない場合、対策はどうしたら良いでしょう。

対策

多くの場合は、下記3点が現実的な対策となります。

それぞれのメリットデメリットを勘案し、プロジェクトで最も影響が少ない対策を選択することになります。

対策メリットデメリット
大型連休を想定し、要件を超える日数をあらかじめ設定する設定が簡易バックアップ対象が増えることによるストレージ容量の圧迫
AWSバックアップ機能の利用は「バックアップ取得のみ」とし、世代管理はジョブ管理ソフト(JP1など)で実装する要件や休日、祝日の変更に柔軟に対応可能ジョブ管理ソフト導入費用、運用設計、項目の増加
AWS CLIにより独自に実装するジョブ管理ソフトなどの追加が不要スクリプト追加開発試験が増加

AWSバックアップも年々進化しており、やがては休日、祝日をバックアップ世代に含める、含めないの管理ができるようになる可能性があります。

採用する場合は、最新仕様を確認するようにしてください。

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